2007年04月01日

過去のトラウマ 集団自決(2)

訪問ありがとうございます
教科書検定 集団自決のニュースをみると、いつも思い出す過去の記憶

まだ小学生だった頃、友人の母が 話してくれた現実

そのころは怪談話のつもりで聞いていたのかもしれない

大人になって その記憶が何度もよみがえるとは思いもしなかった


 そして、その日はやってきた

小さな島を取り囲んだおびただしい数の軍艦

海から大量の艦砲射撃が降り注ぎ、いよいよアメリカ兵が上陸

あの小さな島のいったいどこに逃げる場所があったというのだろう


それが最後の命令だったのか 私には定かではない

数人ごとなのか、家族ごとなのかも今の記憶でははっきりしない

広場に集められた島の人々

各班に配られた手榴弾


いよいよそのときが やってきた


狂った時代

周りはおぞましい光景が広がる

彼女の班にも運命のときがやってきた

だれが死にたいと思うのだろうか。

彼女の言葉はこんな簡単なものではない


その時、彼女の班の責任者が立ち上がる


そして、手榴弾を持ち みんなとは反対の方向へ向かって駆け出した


最後の言葉は、「君らは生きなさい」「死んではいけない」 

と手榴弾のピンを抜く


小学生の私には 細かな言葉は覚えていない。

でも、その時の友人の母、走り出した方のすさまじい思いは忘れない


言葉では伝わらないものがそこに存在し、私の記憶に焼きついている



その方がいなかったら、友人の母はいない

そして、私がその話を聞くこともなかった



彼女の苦悩はそこで終わりではない



 さらに 生き残った彼女の苦悩は続く



Posted by ちから☆  at 09:47│Comments(0)
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